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おかげさまで30周年 多摩・八王子市の保険薬局

カンボジア活動報告

第2回 カンボジア訪問(薬剤の流通調査)  2013年10月


2013年10月。
カンボジアの医薬品流通状況を把握するためカンボジアに渡りました。
カンボジアには自国の製薬会社は皆無で、日本製の医薬品はほとんど流通していません。
流通している薬はフランス、シンガポール、タイや中国、インドなど海外から輸入したものが混在した状態です。また中には表記通りに成分量が入っていないものや、そもそも有効成分自体が全く含まれていないような偽物が多く出回っているという話も耳にしました。


処方箋を渡された患者の多くは薬局や医療機器等の販売店が集中しているメディカルストリートと呼ばれる商店街にて必要な薬剤を調達します。(参照画像@,A)
 
@メディカルストリートの様子
    
Aメディカルストリートの様子
様々な店が乱立しており日本にも劣らないような綺麗な内装と品揃えのある店から、偽物同様の粗悪品を低価格で販売する店まで混在しています。(参照画像B,C)

Bメディカルストリートにある薬局の様子 Cメディカルストリートにある薬局の様子
一部のお金のある人々はきちんとした物を購入し、貧しい人々は粗悪品に対しても、すがる思いで購入するといいます。


医薬品自体だけでなく医薬品を取りまとめる法律が正常に機能していないことにも問題があります。
カンボジアでは、院内処方の場合でも薬剤師が必須であり、薬剤師以外は医師も含め薬を売ることができないことになっています。
また販売できる医薬品は登録性になっており国の認可がおりた医薬品以外は販売できません。
しかし実際には薬剤師でない者が医薬品の販売を行い、国の認可を受けていない医薬品が出回っています。
法の順守がされないことが医薬品の流通管理の妨げとなり、特に貧困層は正しい医療を受けることができない理由の一つかと思われます。
「貧富の差」が、「医療の格差」に直接的に影響しているようです。


この「貧富の差」。私が今回初めてカンボジアに渡り、印象的だったことがあります。


日本の電車に乗っていると「カンボジアの恵まれない子供たちに支援を・・・」という広告をよく目にします。「貧しい」「汚い」。・・・国民は食べるものに困り、着るものもない。そのようなイメージが私にはありました。
しかし空港を降りると、イメージとはかけ離れた光景が広がっていました。
道路には高級車が走り、高層ビルも立ち並んでいます。(参照画像D,E)


Dプノンペンの都心部
         
E建設中の高層ビル
都心部にあるショッピングセンターには貴金属、電化製品などとても充実しています。
(参照画像F,G,H)
Fショッピングセンター内部
G貴金属販売店
           
 
H家電販売店
こちらはあくまで中心街の話。
少し市街地から外れると廃棄物が散乱し、道路には牛がおり、物乞いが横行する貧困の風景が広がります。しかし中心街から何キロも離れた場所ではありません。中心街の高層ビルも確認できる距離なのです。牛や物乞いの横を高級車が走るという光景。まさに「発展」と「貧困」が混在した「発展途上」を目の当たりにしました。(参照画像I,J)
I道端に牛が放飼いされている
    
J高級車が何台も走っている
J高級車が何台も走っている
そこで多くのNGOが支援活動を行っているわけですが、前述にもあるようにカンボジア人スタッフのレベルや意識の低さ、排他的な思想などもあり、思うように支援が進んでいないようです。
この現状を打開するには法整備も含め、国をあげての改革が必要不可欠と感じました。