本文へスキップ

おかげさまで30周年 多摩・八王子市の保険薬局

カンボジア 医療を感じるスタディーツアー
カンボジア
医療を感じるスタディーツアー

報 告 書                 高橋 敦範(ハートフル)             平成29年2月28日

2017年2月27日、国家試験を終えた私たち同期3人は翌日から始まるカンボジアのツアーに参加するため、社長のありがたい計らいによって、成田空港の近くで前泊させていただきました。残念ながら私は自分の勉強不足、自分の不甲斐無さによって国家試験は厳しい状況下になり、落ち込んだ形での幕開けとなってしまいました。しかし同期の優しさ、暖かさに救われて、徐々に元気を取り戻しカンボジアへと気持ちを切り替えていこうという気持ちになることができました。



  

(ホーチミン空港)

 

空港にて最初は5,6時間のフライトでホーチミン空港へむけて出発しました。何事も無く無事ホーチミン空港に到着し、乗り継ぎゲート前にて、今回の旅行の添乗員である佐々木さんと2組の団体の方たちともそこで合流を果たしました。そしてついに16時10分にホーチミンからカンボジアの首都、プノンペン空港に向けて出発しました。飛行機でトラブルが起こったため、出発は多少遅れてしまいましたが、無事にプノンペンには着くことができました。到着後、バスにてホテルへ向かい、そこでJMDOスタッフの平井さんと看護学部の3名の方(うち1名学部4年生の学生で2名は教員)とホテルフロントで合流しました。そこでようやく全員と顔合わせを果たすことが出来たので、一人一人の自己紹介を行い、その夜は自由夕食となりました。

(夜の自由夕食@)

(夜の自由食A)


カンボジアツアーにて多くの経験、そして多くのことを学ぶことが出来ましたが、今回の報告書ではカンボジアにおける医療について触れたいと思います。出発前の私のカンボジアの医療についての印象は、「日本とは違い、あまり医療は発展しておらず満足に医療を受けられるのは裕福な家庭のみ許される状況であり、貧困の差が非常に大きい国ではないか」と思っていたため、実際のカンボジアの医療を自分の目で確かめようと考え臨みました。
まずは、カンボジアの国立病院の1つであるコサマック病院を見学しました。コサマック病院は国からの援助が少なく、とてもではないが綺麗な病院とは言えず、病棟も患者さんであふれており、スタッフの人員も不足していて、とてもではないが手が行き届いているような状況ではないのが現状です。しかし、患者さんの家族がしっかり面倒を見ており、温かみを受けました。またこの病院ではその日の手術予定者があらかじめ決まっており、曜日ごとに患者さんの名前を書いたボードが外に設置されていました。日本においては、個人情報の問題も考えられます。そのような細かい配慮が行き届いていないところにも医療の格差を感じまず。またコサマック病院では透析患者の様子も見学をすることが出来ました。しかし日本における透析はというと、私の実習をしていた病院を見ても、数日に1度の間隔で、病院の透析室を訪れて、治療を受けるという印象でした。しかしカンボジアの透析は1回限りで日本のような間隔では行いません。
次にカンボジアの歯科クリニックを見学しました。中の様子は日本の歯科クリニックと変わらない施設・設備が整っており、カンボジアの医療の進歩を身近に感じ取ることができました。

(コサマック病院)

  

(コサマック病院内)

(コサマック病院手術予定者一覧)

午後はカンボジアの新しい病院のサンライズジャパンホスピタルを見学しました。この病院は北原国際病院の支援のもと、カンボジアに新しく設立された病院です。新しいだけにとても綺麗で、日本で見かけた何人かの北原病院のスタッフも見かけました。医療器具もほとんど日本と変わらないかより新しいくらいでした。施設内の見学し、屋上や病院内の薬局も見学できました。薬局内では北原スタッフの方や、カンボジア現地の人やインターンシップとして働かせてもらっている学生も働いていました。
その後はバスで移動してメディカルストリートを見学しました。そこには数多くの薬局が並んでおり、緊急で薬が必要となったときに使用されています。しかし薬局の数は想像以上に多く、また隣接している薬局でも品揃えはほとんど同じようなものを置いているようです。またカンボジアの薬局と日本の薬局の主な違いは日本の保険薬局では処方箋があって初めて調剤し、患者さんに薬を渡すことができるのにたいし、処方箋がなくても薬を購入することができるという点です。ドラッグストアでは患者さんの希望に沿って薬剤師が薬を販売するという形なので、カンボジアの薬局はこのイメージに近いというふうに感じました。



(サンライズホスピタル病院内の薬局)
  

(カンボジアの医薬品)

  

(サンライズホスピタル@)

  

(サンライズホスピタルA)

今回国家試験が終わってすぐという結構ハードなスケジュールのもと参加したツアーではありましたが、率直に言うと、カンボジアの医療は日本と大きな違いがあるということを認識し、それを肌で感じることができたのはとてもいい体験ができたと感じております。薬局1つでも日本とカンボジアでは全く違い、また病院も日本とカンボジアでは大きな違いがありました。それは先進国と発展途上国という国自体の問題も当然あるかもしれませんが、カンボジア国内の病院でも大きな違いを目の当たりにすることができました。
コサマック病院が自分の考えていた病院という概念から大きくかけ離れていたとしても、以前とはだいぶ発展してきていると今回案内してくださった方も話していました。それはカンボジアがここ近年大きく成長を遂げてきているからこそだと感じました。
しかし、日本の医療ではありえないことがまだまだカンボジアの医療では普通に起こっていました。その点に関してはこれからも発展していくところだと思います。
今回私は国家試験に失敗してしまい、もう1年間薬剤師になるためにやり直さなくてはなりません。今はとてもつらく、落ち込むこともあります。しかし今回の旅を思い出し、前向きに考えたいと思います。そして来年、合格して薬剤師になることができたら、機会があればカンボジアの医療の発展に携われたら幸せなことだと思いました。最後に今回自分の成長につながったこのようなツアーの機会を与えて下さった根食社長に厚くお礼申し上げます。